一先ず、さようなら
3月末から休職しだして、早2ヶ月。
医者からは復帰の診断書が出た。
しかし、会社からは一向に復帰許可の連絡がこない。
焦りがある。不安がある。私の中の自己価値ががどんどん落ちていく。
ある朝、どうしようもなく辛くて涙が止まらなくて、ありったけの抗不安薬を胃に流し込んだ。
それで死ねるとは思っていなかった。
ただ意識を失いたい。それだけだった。
薬をのみ続けている最中、滅多に連絡など来ない叔母からなんでもないLINEが届いた。
「何かに止められているな」と感じ、
叔母に薬を大量に服用したことを話した。
意識がもうろうとする中「すぐに吐き出せ」と言われたことだけは分かったので、言われるがままに吐き出した。
吐き出したものは、真っ青で、泡立っていた。
白い粒の薬でも、溶けると青くなるのかと、感心した。
その後は数時間気絶し、夕方外出した際には壁にぶつかりながら歩いた。
あのまま吐き出さずに飲み込んでおけば、起きずにすんだのだろうか。わからなかった。
次の日は、お腹は空くが食べ物か体に吸収されるのが嫌で、食べては自ら吐き出すを繰り返した。
吐き出せると、不思議と安心した。
でも、胃も痛いし体も重たかった。
私の心は、たぶん生まれた時から生きていくのに適してなかったんだろう。
だからこんなにも「死にたい」と思うのだろう。
愛してくれる人がいても、その人の愛が私の心まで届かない。
欠陥品だ。
使い物にならない。
人生は壮大な暇潰しとは、よく言ったものだ。
頼むからこの世から消えさせてくれ、率直にそう思う。
休職復帰をすれば、もっと規則正しく、健康的に過ごせるのだろうか。
きっとそんなことはない。
罪悪感や、自分の無力さに打ちのめされるだろう。
臓器は必要とする人にあげて、私と言う人間は早くいなくなりたい。
そう思ってやまない。